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博士の愛した数式

博士の愛した数式
小川 洋子 / 新潮社

 買って2日で読み終わった。ってかまた買っちゃったよー。おかんに呆れられた。でも次貸してって言われた。昨日の夜貸して、今日の朝(昼?)起きたら読み終わってた。恐るべし、おかん。

 最後の解説は、作者小川洋子さんから取材を受けた数学者さん。そこで彼は、『小川さんはこの作品で、数学と文学を結婚させた。』と言った。あー、数学者でもそういう表現をするのか。と、そんな発見。

 本の中で紹介される数の一つに『友愛数』というのがある。この数が、一番最初に博士と“私”を深く結びつけるものとなる。友愛数っていうのは・・・うーん、実際に数を出した方がわかりやすいかな。ということで以下、本文に紹介されている例。

 220 と 284 が、友愛数。それぞれの約数を全部足すと、もう一方の数になる。

 220 約数(1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,110)
 284 約数(1,2,4,71,142)

 220 :1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
 284 :1+2+4+71+142=220

 滅多に存在しない組み合わせらしい。ただの数字 220284 に隠された共通点。他にも、完全数や素数の話が出てくる。難しい話ではなく、わかりやすい言葉で。そして説明されるとその途端に、ただの数字に意味がついてくる。まるで無機質なものが有機質に変わるみたいに。

 そこにただあるものに、意味や価値を見出す。数学者や科学者にはロマンチストが多いのかもしれない。その想像力が、彼らをその道へと走らせるエネルギーとなるのだろう。そんなことを思った。


 ※きちんとしたレビューが読みたければアマゾンで他の人のを探してください。普通の読書感想文は苦手デス。



by misuzu0905 | 2005-12-08 22:17 | *素*

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